乾燥や空気の汚れが気になる季節に頼りになる加湿空気清浄機。なかでもシャープの「KI-PX75」と「KI-TX75」は、ともに高機能なモデルとして人気があります。どちらも1時間あたり最大900mLの加湿が可能で、シャープ独自の「プラズマクラスターNEXT」を搭載。空気環境を整えるうえで非常に優れた性能を誇ります。
この記事では、両モデルの具体的な違いをわかりやすく整理し、どんな方にどちらが向いているかもあわせてご紹介します。
基本仕様の違いを一覧で比較
比較ポイント | KI-PX75 | KI-TX75 |
---|---|---|
本体カラー展開 | ブラウン系/ホワイト系 | グレー系/ホワイト系 |
消費電力(最大) | 空気清浄:80W/加湿運転:52W | 空気清浄:76W/加湿運転:53W |
表示機能 | 微小粒子/ハウスダスト/ニオイ/PM2.5/温度・湿度・電気代表示 | AIモニター/粒子履歴/温湿度・電気代表示 |
自動運転モード | センサーによる通常自動制御 | AI AUTOモード(11段階制御) |
お手入れ機能 | プレフィルター自動掃除あり | 加湿ユニット自動洗浄機能あり(クエン酸使用) |
本体サイズ(mm) | 幅395×奥行305×高さ650 | 幅395×奥行265×高さ650 |
重さ | 約13kg | 約12kg |
発売時期 | 2022年1月 | 2024年9月 |
参考価格帯(税込) | 約45,000円~46,000円 | 約73,000円~75,000円 |
※価格は2025年6月8日時点の情報です。購入の際は最新価格をご確認ください。
デザインやサイズの違い
両モデルともホワイトカラーは共通ですが、KI-PX75はブラウン系、KI-TX75はグレー系と、それぞれ異なるニュアンスの色が選べます。インテリアの雰囲気に合わせて色を選びたい方には嬉しいポイントですね。
また、奥行きのサイズにも差があり、KI-TX75は約4cmスリムになっているため、設置スペースが限られている場所にもよりフィットしやすくなっています。
表示モニター機能の進化に注目
KI-PX75には従来のセンサー表示が搭載されており、空気中のPM2.5やニオイの濃度などを段階的に可視化。現在の空気環境を一目で把握するのに役立ちます。
一方でKI-TX75は「AIモニター」を採用し、空気中の粒子量を色と数値でリアルタイム表示。さらに、直近30分間の粒子数の変化も表示できるなど、より高度な空気状況の把握が可能です。
自動運転機能の精度に差あり
KI-PX75の自動モードは、空気の状態を感知して自動で風量を調整するシンプルな仕組みです。
それに対してKI-TX75は、AIが1リットルあたりの粒子数を計測し、11段階の風量制御で室内の空気を細かく最適化。クリーンルームに近い空気環境を目指す高精度な制御が特徴です。
お手入れの方法も異なる
KI-PX75には「プレフィルター自動掃除」機能があり、ホコリなどの詰まりを自動で防ぐ仕組みになっています。
一方のKI-TX75は、加湿ユニットをボタン一つで洗浄できる「加湿内部洗浄」機能を搭載。市販のクエン酸を使用し、タンクに水と一緒に入れることで、加湿フィルターの清掃を手軽に行えます(洗浄後はすすぎが必要)。
どちらを選ぶべき?おすすめの選び方
モデル | 向いている方の特徴 |
---|---|
KI-PX75 | 費用をできるだけ抑えたい方/日々のお手入れを自動化したい方/落ち着いたカラーを選びたい方 |
KI-TX75 | 空気の状態を数値で把握したい方/細やかな風量調整で空気を徹底的にきれいにしたい方/最新機能を取り入れたい方 |
両機種ともに高い浄化性能を持っており、加湿機能も申し分ありません。重視したいポイントが「表示の精度」や「お手入れのしやすさ」、「スリムなデザイン」かどうかによって、選ぶモデルが変わってきます。
予算を抑えつつ必要な機能が揃っているモデルを求めているならKI-PX75、最新機能や快適性を重視するならKI-TX75がおすすめです。生活スタイルやお部屋の広さに応じて、ぴったりの1台を選んでくださいね。
シャープの加湿空気清浄機「KI-PX75」と「KI-TX75」の性能を徹底比較!基本機能と空気清浄力の違いは?
シャープが展開する加湿空気清浄機の中でも、「KI-PX75」と「KI-TX75」は高機能モデルとして人気のあるシリーズです。見た目や一部の便利機能には違いがあるものの、基本的な性能面でどのような違いがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、これら2つのモデルに焦点を当て、基本仕様や空気清浄・加湿の性能について詳しく比較しました。
両モデルに共通する基本スペック
まずは、空気清浄や加湿に関わる基礎的な性能を確認してみましょう。下記の通り、核となる機能についてはどちらも同じ構成となっています。
比較項目 | KI-PX75 | KI-TX75 |
---|---|---|
浄化方式 | プラズマクラスターNEXT+各種フィルター | プラズマクラスターNEXT+各種フィルター |
プラズマクラスター適用範囲 | 約18畳 | 約18畳 |
加湿方式 | 気化式 | 気化式 |
最大加湿量 | 900mL/h | 900mL/h |
タンク容量 | 約3.2L | 約3.2L |
待機時の消費電力 | 約1.2W | 約1.2W |
電源コードの長さ | 約1.8m | 約1.8m |
使用フィルター構成 | 静電HEPA+脱臭+抗菌プレフィルター | 同上 |
内蔵センサー | ホコリ・ニオイ・湿度・温度・照度 | ホコリ・ニオイ・湿度・温度・照度 |
上記のように、基本となる空気の浄化と加湿機能については、両機種とも全く同じ構成で設計されていることがわかります。
空気清浄機としての機能比較
次に、空気清浄のみの動作モードに注目して、それぞれの対応面積や清浄スピード、動作音などを見てみましょう。
比較項目 | KI-PX75 | KI-TX75 |
---|---|---|
8畳の清浄にかかる時間 | 約9分 | 約9分 |
空気清浄適用面積 | ~34畳 | ~34畳 |
モード構成 | 強/中/静音 | 強/中/静音 |
最大風量 | 7.5㎥/分 | 7.5㎥/分 |
最大時の運転音 | 約52dB(強運転) | 約52dB(強運転) |
数値上の違いはなく、清浄力や静音性についてはどちらを選んでも同等と考えてよいでしょう。
加湿+空気清浄の複合運転時の性能
空気をきれいにしながら加湿も行う「加湿空気清浄」モードでも、性能はほぼ同じです。以下にその数値をまとめました。
比較項目 | KI-PX75 | KI-TX75 |
---|---|---|
清浄時間(8畳) | 約11分 | 約11分 |
清浄適用面積 | ~27畳 | ~27畳 |
加湿の対応面積(洋室) | ~25畳 | ~25畳 |
加湿の対応面積(木造和室) | ~15畳 | ~15畳 |
最大風量 | 5.9㎥/分 | 5.9㎥/分 |
最大時の運転音 | 約48dB(強運転時) | 約48dB(強運転時) |
加湿能力(強運転時) | 900mL/h | 900mL/h |
このように、加湿機能を含めた運転でも、両者は同等の性能を発揮する仕様になっています。
性能は同じでも、違いは「操作性」や「便利機能」
ここまでの比較から分かるように、「KI-PX75」と「KI-TX75」は基本的な空気清浄・加湿の性能に関しては違いがありません。しかし、実際の使い勝手には差があるのがポイントです。
たとえばKI-TX75には、空気中の粒子量をリアルタイムで表示し、履歴も確認できる「AIモニター」が搭載されています。また、空気の汚れ具合に応じて風量を11段階で細かく調整する「AI AUTOモード」も大きな魅力。さらに、クエン酸を使用して自動で加湿ユニットを洗浄できるお手入れ機能も搭載されています。
一方でKI-PX75は、価格を抑えつつ必要十分な性能を確保したモデル。プレフィルターの自動掃除機能がついており、基本性能を重視する方やコストを抑えたい方に向いています。
まとめ
モデル | 特徴とおすすめの人 |
---|---|
KI-PX75 | コストパフォーマンスを重視したい方/フィルター掃除の手間を軽減したい方 |
KI-TX75 | 空気の状態をより細かく把握したい方/操作性や最新機能を重視する方 |
どちらも優れた性能を持つモデルであることに変わりはありません。違いは「どこまで快適さと機能性にこだわるか」という点です。ご自身の使い方や設置環境に合わせて、最適な1台を選んでみてください。